ナメリカワビト。Vol.02 下村豪徳(KATSUNORI SHIMOMURA)空き家活用ケース紹介

ナメリカワビト。Vol.02 下村豪徳(KATSUNORI SHIMOMURA)
株式会社 笑農和 代表取締役社長

プロフィール

下村さんは農家の長男に生まれ、農業とは無縁のIT業界に就職しました。IT業界で開発から営業までを経験する中、実家の売上が下がりだし原因を追求する中で農業業界そのものの仕組みに疑問を感じ「IT農業を通じて笑顔の人の和を創り社会に貢献する」を企業理念に2013年株式会社笑農和を設立しました。そんな下村さんは空き家(旧宮崎酒造)を活用したイベント「滑川ベトナムランタン祭り」の実行委員長もされております。


ランタン祭りの紹介

夏の夜に、旧宮崎酒造周辺に300個の色鮮やかなランタンが飾られ、情緒あふれる幻想的な灯りに包まれる祭りです。この祭りは、旧宿場町の瀬羽町の街並みが、ランタン祭りで有名な、ベトナムの世界遺産の港町ホイアンに似ていることがきっかけで平成22年から始まりました。会場では、本場ベトナムから取り寄せたランタンをはじめ、米麺フォー、揚げ春巻き、小豆のチェー等のベトナム料理やベトナムの民族衣装「アオザイ」の試着体験やファッションショー、ベトナム民族音楽コンサート等が催されております。

ランタン祭りに関わる切っ掛け

ランタン祭りに関わり出したきっかけは、自宅の近くに当時実行委員長だった方が住んでいて誘われたこと。ベトナムの美しい異文化と国の登録有形文化財である旧宮崎酒造とひかりの街滑川を掛け合わせたイベントを知り「とがっている!」と面白さを覚えランタン祭りの実行委員として参加するようになりました。さらにランタン祭りを面白くしようと飲食店の充実やSNSの活用など提案するうちに実行委員長に就任。今は滑川×ベトナムの異文化交流を通じて、新たな観光資源や文化を滑川市に生み出せたらと挑戦しております。


ランタン祭りの良かった事

多くの人が集まるイベントに出来たことが良かったことです。押しつけのお祭りではなく、有志と市民が力を合わせ、少しずつ評価され規模も徐々に大きくしていけたことが良かったと考えております。また、旧宮崎酒造など国の有形文化財も活用しなければ維持していくことができません。瀬羽町などには昔ながらの佇まいの空き家も増えております。住む、テナントとして貸し出す以外にもイベントに活用するなど選択肢を増やせた事がよかったと考えております。

ランタン祭りの今後

ベトナムホイアンの名物ランタン祭りも有志により大きなお祭りになりました。私たちもランタン祭りを継続し続けることで観光資源化すると共に、空き家が増える滑川宿場回廊により賑わいを生み出せればと考えております。また、滑川ベトナムランタン祭りは、昨今増えている県内中のベトナム人教育実習生が集まるイベントにもなっております。今後一層日本とベトナムの懸け橋になるイベントにしていけたらと思います。


挑戦したいこと

ベトナムランタン祭りをきっかけにオリジナルのランタンを特産品として生み出せたらと考えております。まだ滑川オリジナルランタンの目途は立っていませんが、いつかランタンを滑川市の特産品化、産業化することでランタンが街の中に自然と根付き、8月にはランタン祭りがあるような、ランタンの光を通じて「光の街なめりかわ」を一層「街の特色」としていけたらと考えております。

新着情報

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