grandma’ 石田雅美

一回でも多く笑って。

20歳の時に、黒部市からこの滑川にある追分へ嫁いできました。気づけば40年経ち、生涯のほとんどを滑川市民として生きてきました。今は「grandma’」という名前でイチジクをメインにほぼ無農薬で農業に挑戦していて、メディアやラジオで取り上げていただいたり、年々お店を訪れる人も増え、本当にありがたい思いでいっぱいです。

grandma’としての想い

イチジクをメインに野菜も作っているんですが、前述の通りほぼ無農薬に近い状態で手をかけてやってます。年々このお店に来てくれる人も増えて、そうなると最高級のものを出さないといけないというプレッシャーに押しつぶされたりして(笑)。

ただ、どうしても自然が相手なこともあって、どんなに愛情をかけても台風が来たり猛暑が続いたりすると品質は落ちてしまいます。私としてはそれでもベストなもの、木でなった完熟のものをできればその日のうちに食べてほしいという思いで出しています。

移住後の生活、滑川という街

移住してすぐのころは若かったこともあるのですが、同じ富山県内でもこんなに生活形態が違うのかと驚くことばかりでした。農家に嫁いだはいいものの、私は土いじりもしたことがなくて、嫁いだ先は考え方も、生活そのものも違っていて、何年も馴染めずにいました。育った環境が自分にとって当たり前だった当時の私にとって、嫁いできたから合わせないといけない、という自分と、それでも理解できない自分とがいて、とにかくしんどかったです。

そんなときに、「人生は泣いたり笑ったりあるけれど、一回でも多く笑っていれば、最期にはいい人生やったって思えるよ」って言葉をくれた人がいて、本当に救われました。その言葉が自分をちょっとずつ前向きにしてくれたんだと思います。

今の滑川市にはある程度の年齢まで県外におられたり、県内でも離れたところにおられた方が多くいて、そういう人たちが先頭を切って市をちょっとずつ変えていっている気がします。結果として滑川で育った人も刺激されて、そこに加わって一緒に盛り上げているように思います。

出身地なんて関係なく、「間違っても良いじゃない」って想いを持っている人が地域に刺激を与えて、種をまいて、それが咲いてくれたら嬉しいですね。

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